「ヒゲや体毛が濃い人ほど薄毛やハゲになり易い・・・」という噂はホント?
2020/02/26
■ 「ヒゲや体毛が濃い人ほど薄毛やハゲになり易い・・・」という現象と男性ホルモンとの関連
人の身体の中で、毛が生える所というのは複数箇所あります。
代表的なところは、頭の髪の毛ですが、そのほか顔に生えるヒゲ、体毛といわれる足のすね毛とか、腕の毛とか、胸毛とか、背中の毛とか、あと陰毛とか・・・、そのほか、わき毛、眉毛、鼻毛、細かい所をいえばたくさんあります。
それぞれの箇所について、濃い箇所と薄い箇所があって、それが個々人によって違うことってよくあることです。
今回の「ヒゲや体毛が濃い人ほど薄毛やハゲになりやすい!」という説は真偽はともかくとして確かに存在します。
もちろん、必ずそうなるというのではありません。ヒゲや体毛が薄くてもハゲの人はいますし、ヒゲや体毛が濃くてもちゃんと髪の毛が生えている人もいます。
ヒゲや体毛が濃いというのが、ハゲ薄毛の人の共通要素ではないのです。
ただ「そういえばそうかなぁ~???」と思い当たる節を感じている人もいるのではないでしょうか?
思い当たる節があるということで、それはそれなりの根拠はあるようです。
それなりの根拠があるといわれてしまうと、最近、ヒゲや体毛が濃い上に髪の毛が薄くなってきたと感じている人にとっては心中穏やかではないはずです。
では、それなりの根拠とは何か?
『ヒゲや体毛』と『髪の毛』とどっちが大事か?
思うに、どっちが大事かというと「ヒゲや体毛は薄くてもいいけど髪の毛の薄毛は嫌だ!ハゲなんてとんでもない!」と感じる人がほとんどだと思います。
同じ身体でヒゲや体毛も毛だし髪の毛も毛だし同じ毛であるにもかかわらず、欲しいところには毛は少なくなって、欲しくないところの毛は多くなるという望みとは全く逆の現象が起きるといわれるのはどういうことか?
人間の身体の不思議なところです。
この「ヒゲや体毛が濃い人ほど薄毛やハゲになりやすい!」という説の真逆現象は「AGA(男性型脱毛症)」の発症が考えられます。そして、それは男性ホルモンがかかわっているのです。
つまり、ヒゲ、体毛が濃くなるのも薄くなるのも、髪の毛が薄毛やハゲになるのもきちんと生えるのも共通して男性ホルモンがかかわっているのです。
でも、なんで男性ホルモンは身体の部位によって毛の生え方に差をもうけるのでしょうか?
男性ホルモンには、ヒゲ、体毛を増やし、体格(筋肉・骨格など)、性格などを男らしくする「テストステロン」というホルモンがあって、それは全男性ホルモンの95%を占めているといわれています。
それなら当然この男性ホルモンで同じ毛である髪の毛でも同じように増えるはずです。
でも、実際はそうはならないのです。
■ ヒゲや体毛が濃くて髪の毛が薄くなってしまうメカニズム
まずは「5αリダクターゼ」という還元酵素が大きくかかわってきます。
その人の「テストステロン」の分泌量が多くて、そして「5αリダクターゼ」の分泌量も多い体質(分泌量が多い体質か否かは遺伝による)の場合、両者は非常に結びつきやすい、結合しやすい関係なのです。
(※実は「5αリダクターゼ」にはⅠ型とⅡ型があって、実際は結びつくのはⅡ型であり、詳しくは下記の関連記事を参照)
両者が結びつくことによって「テストステロン」が「5αリダクターゼ」の影響を受けてより強力な「ジヒドロテストステロン(DHT)」という男性ホルモンに変容しそれが「AGA」発症に導きます。つまり、髪の毛の毛乳頭細胞を通じて毛母細胞の働きを抑えて薄毛や抜け毛を助長させます。
ただ「DHT」の生成が直ちにAGA発症につながるわけではありません。実際にAGA発症には更なるハードルが必要で、乳頭細胞に「DHT」を受け入れる「男性ホルモン受容体(レセプター)」の存在が必要なのです。でも「DHT」がAGA発症の根源あることは間違えないです。
「DHT」は髪の毛に対する効果は以上のようになりますが、ヒゲや体毛に対しては反対により増やし濃くしていきます。
このように「髪の毛」と「ヒゲと体毛」とでは「DHT」がもたらす効果が相反してしまうのはどうしてでしょうか?
それは同じ「DHT」でも毛が生えている部位によって「男性ホルモン受容体」とくっつく際に分泌されるタンパク質「成長因子」の種類が異なってくるとされているからです。
つまり、前頭部や頭頂部で分泌される因子は成長抑制因子の「TGF-β」「FGF-5」というもので、「TGF-β」は、髪の毛の発毛・育毛に必要な毛乳頭や毛母細胞の活動を抑制し、同じく抑制因子の「FGF-5」にヘアサイクルが乱して髪の毛が十分に成長する前に早期に退行期を移行するように指令を出します。その繰り返しで薄毛抜け毛が目立つようになるのです。まさにAGAの症状です。
それに対して、ヒゲなどで分泌される因子は「IGF-1」といわれ、成長促進因子の一つで毛母細胞を刺激し活性化させ毛の成長を促進する効果を持っています。だから「DHT」が多く生成されてもヒゲや体毛に関しては濃くなるのです。
したがって「ヒゲや体毛が濃い人ほど薄毛やハゲになりやすい!」という説は、それなりの根拠があるということです。
ただ「DHT」の生成率に大いにかかわりがある「5αリダクターゼの活性力・分泌量」、それからAGA発症にかかわる「男性ホルモン受容体(レセプター)」の存在は遺伝子情報であり、そもそも遺伝による影響力が強いのでヒゲや体毛が濃くても薄毛ハゲではない人も結構いるということです。
ゆえに「ヒゲや体毛が濃い人ほど薄毛やハゲになり易い」という説に確固たるエビデンスがあるわけではありません。
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